山口県が公表した2020年7月1日時点の地価調査で、山口市の基準値平均変動率は、住宅地(33カ所)がマイナス0.4%(前年はマイナス0.3%)、商業地(12カ所)はマイナス0.2%(同プラス0.7%)だった。前年は県内で唯一上昇していた商業地は下降に転じ、住宅地の下落率も拡大した。
山口市内基準地の平均価格(1平方メートル当たり)は、住宅地が2万6700円で、県内19市町中7位。商業地は5万7100円で同じく3位だった。全国47都道府県庁所在地で比較すると、どちらも46位。昨年12年連続だった最下位を脱出した住宅地、商業地とも、順位は昨年と同じだった。
山口市内の基準地で県内の「価格上位」に入ったのは、住宅地が「白石1-11-9」の6万6500円(9位)と「後河原字片岡214-3」の6万5400円(10位)の2カ所。商業地は「中央1-2-1」の9万5600円(3位)、「小郡下郷字渡り上壱1255-5外」の8万8800円(5位)、「緑町2-20」の8万4900円(7位)の3カ所だった。
一方、美祢市内基準地の平均変動率は、住宅地(10カ所)がマイナス2.6%(同マイナス2.6%)、商業地(3カ所)はマイナス2.4%(同マイナス2.3%)だった。住宅地は、上関町(マイナス3.3%)、阿武町(マイナス2.8%)に次ぐ県内下落率3位だ。平均価格(1平方メートル当たり)は、住宅地が6200円で、県内19市町中最下位。商業地(和木町は地点なし)は1万4200円で、同じく最下位だった。
基準地価とは、各都道府県が示す土地取引の指標となる価格。不動産鑑定士の評価を参考に、毎年7月1日時点のものが公表されている。県内19市町の基準値の平均変動率は、住宅地(276地点)がマイナス0.7%、商業地(85地点)がマイナス0.9%。平均価格(1平方メートル当たり)は、住宅地が2万5600円(全国33位)で、商業地が4万4700円(同41位)だった。