長距離の「渡り」をするチョウとして知られるアサギマダラ。鴻ノ峰展望所には、飛来確認情報を誰でも書き込める掲示板がある。
標高338メートルで山口県の百名山にも数えられる鴻ノ峰(山口市上宇野令)。土地所有者の能野照共さんが2001年から整備を始め、山口市内を一望できる展望所を中腹に作った。
同所に2019年3月、ソラール(防府市青少年科学館)の元館長、寺田勉さんがフジバカマを植えたところ、アサギマダラの姿が見られるようになった。寺田さんは、誰でも書き込める飛来確認記録表の設置を考案し、能野さんが製作した掲示板に貼り付けて情報収集を開始した。
2020年の記録者はのべ63人、目撃数は162頭。10月8日から11月12日まで飛来が確認されたという。