日本で初めてのクリスマスミサ(1552=天文21年)がここ山口で執り行われたとの史実を地域のブランド力向上やにぎわいにつなげようと、「日本のクリスマスは山口から」事業は1997年の初開催以来20年以上、地域の人たちの手により続けられてきた。コロナ禍の今年も「日本のクリスマスは山口から実行委員会」(岡部達矢委員長)は、「12月、山口市はクリスマス市になる。」と宣言。趣旨に賛同する催しが、新型コロナウイルス感染拡大防止を図りながら、山口市を舞台に繰り広げられている。
今週末の12月12日(土)には、各所で関連イベントが開催される。
ファッションショー「Christmas Creation 2020」は、山口市民会館(山口市中央2)小ホールである。第1公演は正午から、第2公演は午後3時から。それぞれ、県内の若者21人が力作を出品する「デニム・ファッションデザインコンテスト」(表彰式は第2公演のみ)と山口県立大学企画デザイン研究室による22作品が披露される「前に進もう!」で構成される。主催するクリスマス・フィンランドプロジェクト実行委員会の水谷由美子委員長は「できる限りの感染症対策をした上での催しを実施することにより、『前に進もう!』と勇気を示したい」と話している。観覧は無料で、定員は各80人。希望者は、氏名、ふりがな、電話番号、観覧希望公演を明記の上、ypu.kikakudesigne@gmail.comへ。締め切りは12月9日(水)午後5時。また、ビデオ会議サービス「Zoom」での生配信もされる。ミーティングIDは「846 1753 3229」で、パスコードは「892490」だ。また、会場向かいの展示ホールでは、作品展示「Design Exhibition」が、12月11日(金)から15日(火)まで開かれる。
同時開催の「YAMAGUCHI×FINLAND Christmas Market2020」は、12月12日と13日(日)の午前11時から午後5時まで、同館中庭で。山口市と観光交流パートナーシップ協定を結んでいるフィンランド・ロバニエミ市との友好事業で、小さなクリスマス・マーケットがお目見えする。クリスマスにちなんだ飲食物やグッズの販売や、グッズなどが製作できるワークショップ、サンタクロースのパネルとの「撮影ブース」などのコーナーが設けられる。フィンランドグッズの当たる抽選会は計5回、午前11時半、午後1時半、3時半(13日のみ)から行われる。
12日の午後5時から10時まで、湯田温泉街で開かれるのは「中原中也記念館 Xmas キャンドルナイト」。青と白の鮮やかなイルミネーションで彩られた中原中也記念館(山口市湯田温泉1)前のカイヅカイブキ周辺に、約2000個のキャンドルが飾られる。主催する湯田地区商工振興会(TEL083-925-5500)は「幻想的な『クリスマス市』の湯田温泉街へ、ぜひお出かけください」と呼びかけている。同所では、翌週の12月19日(土)と24日(木)にも、「プチキャンドルナイト」が開催される。
同館向かいの「狐の足あと」(山口市湯田温泉2)では、山口市内の小学生を対象にした「サンタクロースを描いたクリスマスカードコンクール」への応募作品1415点が、12月31日(木)まで展示されている。12日午前9時からは、最優秀作および優秀作(計7点)の表彰式が行われる。応募作品は、同館での展示終了後にはロバニエミ市に送られ、同市内でも展示される。
12日には、これらに加えて、「Yuda Christmas Yokocho」(会場:井上公園、午前11時~午後10時)「駅広フェスタ×新山口バル」(同:JR新山口駅北口駅前広場、午後3時~9時)「山口市菜香亭ライトアップ」(午後5時~9時、11日と13日にも実施)「春待月鷺流狂言観賞会」(同:野田神社能楽堂、午後6時~)などの催しもある。
その他、「クリスマス市」関連イベントの詳細は、公式ウェブサイト(http://www.xmas-city.jp/)を参照のこと。