世界中に多くの読者を持つ村上春樹。彼の作品世界を読み解く講演会「村上春樹と架空の作家ハートフィールド」が、12月20日(日)午後2時からビデオ会議サービス「Zoom」を通じて開かれる。主催は山口大人文学部異文化交流研究施設で、講師は平野芳信同大名誉教授が務める。
平野さんの専門は近・現代日本文学で、2020年3月に同大人文学部言語文化学科教授を退官。著書に「村上春樹と《最初の夫の死ぬ物語》」(翰林書房)、「日本の作家一〇〇人シリーズ 村上春樹〜人と文学」(勉誠出版)、「食べる日本近現代文学史」(光文社)などがある。
当日は、村上のデビュー作「風の歌を聴け」に登場する架空のアメリカ人作家・デレク・ハートフィールドの存在について、2019年に発表されたエッセイ「猫を棄てる」を参照しながら読み解いていく。
聴講は無料だが、12月15日(火)までに同施設ウェブサイト(http://www.hmt.yamaguchi-u.ac.jp/?page_id=248)の専用フォームから名前とメールアドレスの登録が必要。問い合わせは同施設(TEL083-933-5285)へ。