十月の終わり頃から文具店や本屋さんの店頭に手帳が並ぶ。選ぶのに苦労するほど様々な大きさ、形、色、機能の手帳達。毎年、私はその中から一冊を選び一年の同伴者とする。
年ごとに選ぶ基準は変化する。近年は、文字が大きくて軽いものを使っている。今年は、見開きに1か月の予定が書き込めるようになっている小学生のノートのようなものにした。
前年の手帳に書き込んでいた言葉や新聞から切り抜いた記事等の中で、離れがたいものを新しい手帳に移す。数年継続しているものもある。
*死までの時間は永遠に繋がる神話の時間、「自分の人生だ。誰に遠慮があるものか、嫌み皮肉は蹴散らしていけ」。
そうだ、そうだ、と元気がでる。
*宇宙が現れて百四十億年。地球が生まれて四十数億年、人類が登場したのが二十万年前、百四十億年を一日とすると、二十万年は一・二秒ほどにすぎないことになる。つまり知的生命体としての人間が存在している期間は、長い宇宙の歴史の中でほとんど一瞬にすぎない。
なんと壮大なことか!
*熱燗や討入りおりた者同士 川崎展宏
この脱力感がたまらなく好き。
来年が厚みを増し、今年が痩せていく。