新型コロナウイルス感染拡大の影響で、Jリーグの全試合が第2節以降長期にわたり延期・中断。再開までの約4カ月間、レノファ山口FCでは「ステイホーム」期間中もレノファに親しんでもらおうと、SNSなどを活用して多彩な企画が用意された。
霜田正浩監督による期間限定のツイッター投稿(https://twitter.com/renofayamaguchi)をはじめ、インスタグラムで「選手のおうち時間をのぞいてみよう」企画の実施、動画投稿サイトユーチューブ(レノファ山口FC公式チャンネル)を利用した選手の手洗い啓発動画やプレー解説動画の公開、ビデオ会議サービス「Zoom」を使った選手との交流やトーク企画も開催。「おうちでレノ丸」と題してレノファのマスコットキャラクター・レノ丸の衣装や小物の作り方も紹介された。また、公式ウェブサイト(http://www.renofa.com/archives/57281/)では、ぬり絵用の線画提供とともに、完成したぬり絵をツイッターで募集するプレゼント企画、レノ丸の衣装募集企画も行われた。さらに衣装の大賞作品は実物化してホームゲーム会場で着用されるなど、試合観戦とはまた一味違うレノファの魅力が盛り込まれていた。
コロナ禍の運動不足解消を呼びかけ、2018年に社会福祉法人ひとつの会とコラボ制作した「レノファ健康・元気体操」も再度アピール。山口県民放3社による体操、「選手たちがやってみた」バージョンなどさまざまな動画がユーチューブで楽しめる。
会場の雰囲気を自宅で体感 バーチャルオレンジドリームパーク
なかでも公式サイト内に開設された仮想スタジアム空間「バーチャルオレンジドリームパーク(長州興業ぶちカツスタジアム)」(https://renofa-v.com/)は、「緊急事態宣言」が全国的に解除された2020年5月末から「みんなでつくる」をコンセプトに構想がスタート。サポーターからもアイデアを募り、ホーム再開戦(第3節・愛媛FC戦)の7月5日にオープンした。公式サイトやアプリを使って試合開始4時間前から終了後1時間まで無料で入場可能で、出入りも自由。オンライン上で自分に見立てた分身(アバター)を動かしてスタジアム周辺を散策したり、「ヤマグチ一番」や昨季のスローガン「GO CRAZY」などの“声援”をアバターの頭上に掲示できたりと、応援の機運が高まる仕掛けも満載。
サイト内では、スタジアムで放映されている映像や限定動画が配信される「大型ビジョン」、対戦チームとの過去の戦績がチェックできる「歴史ミュージアム」、レノ丸の限定企画が用意された「レノ丸のおうち」、さらに協賛スポンサーの企画や抽選会、観光情報案内、グッズショップなど充実の内容が楽しめ、昨季ホームゲームの現地観戦条件が緩和されてからもアバターの“入場者数”が2万人を超える試合が多数あった。
今年のシーズンも、ホームゲーム開催日に引き続き開設される予定なので、未体験の人も一度バーチャル入場してみては? なお、公式サイトでは完成までの“道のり”をまとめた動画(全5話)も視聴できる。