顎あたりで切り揃えていた髪を、耳が見えるまで短く切った。
髪がないので顔全部がさらされる。のっぺりとした間抜け顔が鏡に映る。しばらくしたら慣れるのだけれど、それまで人と向かい合う時、なんとなく意識し委縮する。気が弱いんです。
そうだ、イヤリングをしよう。人の目をイヤリングに引き寄せればいいのだ。イヤリングなら昔買っていたものがある。鏡の前で次々とつけてみた。派手! 私は金銀が好きなので(メッキのまがい物)全部キラキラと光る。年月を経た顔には似合わない。年齢を美しく見せるイヤリングを探そう。
久しぶりにアクセサリー売り場に行ったら、様々なデザインや色、材質があって目移りする。左右非対称のイヤリングを見つけた。右が三角で左が四角。いや面白い!「これ、流行なの?」「大流行です」と店員さん。彼女の耳にも右リンゴ、左バナナのイヤリングが揺れている。
非対称なら持っている…イヤリングは、片耳だけを何故か無くしてしまう。だから片耳だけが残ってしまう。左右同じでないものが流行なら、それをしよう。流行の先端を行こう! 派手なイヤリングと地味なものとを組合わせばいい。右が銀で左は布製。左は偽ダイヤで右は木。廃物利用にもなる。
明日会うあなたを驚かせよう。