山口市観光ボランティアガイドの会(森文子会長、TEL083-928-2000)は、3月27日から4月17日までの毎週土曜日、午前9時半から11時半まで「新人養成講座」を開講。現在受講者を募集している。
同会には約70人が所属。例年ならば年間約60万人が訪れる香山公園一帯の定点ガイドや、大内文化特定地域、明治維新関連施設のガイドを無料で行っている。1班8~9人の交代制で、1回のガイドは30分から1時間半。決められた内容ではなく、観光客の要望や興味に沿って行う「ガイドブックには載っていない、掘り下げた内容」のガイドは観光客に好評で、「もう一度聞きたい」というリピーターも多いという。
昨年の同講座は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、当初の予定とは異なり、三密を回避するため分散しての実施だったが、10人が入会。受講後は、ガイドとして活動している。
講座は座学が中心で、受講は無料。内容は次のとおり。
3月27日=開講式、会の紹介とガイドの心得▽4月3日=香山公園内での現地研修(瑠璃光寺、枕流亭、洞春寺など)▽同10日=大内氏と大内文化特定地域について▽同17日=毛利氏と明治維新について、閉講式。
受講後は、最初はベテランガイドとペアを組んでガイドにあたり、経験を積む。また、一人一人のガイド内容の充実や、技術向上のための研修会が随時開かれており、受講者からは「閉講後のサポートも手厚い」「会員を含め、多くの人と出会えるのは良い点」との声も多い。昨年入会した高木廣治さんは「会に入ってからの印象は『学』」と話す。
同会副会長の山内敏男さんは「ガイドした人から感謝されることが一番の喜び。山口についてより深く学び、地域の良さを観光客に伝える“地域貢献”をしませんか」と受講を呼び掛けている。
受講希望者は住所・氏名・連絡先を明記し、はがきかファクスで同会(〒753-0034 山口市下竪小路12、山口ふるさと伝承総合センター内、FAX083-928-2051)へ申し込むこと。締め切りは3月22日(月)。