山口県はこのほど、2020年度の県内2空港の利用状況を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、減便や運休が相次いだ影響で、利用者数は大きく減少した。
山口宇部空港(東京便のみ)の利用者数は24万6200人で、前年度(94万7276人)から70万1076人(74.0%)減少した。過去最多だった2018年度(102万2386人)と比較すると、77万6186人(75.9%)の減少だ。
月別に見ると、1回目の緊急事態宣言が出された4月が7094人(前年度比9.1%)に落ち込み、5月が年間を通じて最も少ない5156人(同6.2%)だった。それ以降は、6月・1万4785人(同19.9%)、7月・2万1934人(同26.2%)、8月・2万1751人(同21.9%)、9月・2万3616人(同27.9%)、10月・3万1635人(同37.8%)、11月・3万6567人(同41.1%)と徐々に回復していった。しかしながら、首都圏で患者が増え始めた12月は3万1251人(同36.4%)に。2回目の緊急事態宣言が出された1月は1万5405人(同19.8%)、2月は1万1900人(同16.9%)と再び大きく減少。前年も新型コロナの影響を受けて前年同月比41.2%まで落ち込んでいた3月は、さらに少ない2万5106人(同68.5%)だった。
一方、岩国錦帯橋空港の利用者数は、2012年の開港以来最低の7万7006人で、前年度比40万6784人(84.1%)の減少だった。そのうち、東京便は7万3954人で34万403人(82.2%)、沖縄便は3052人で6万6381人(95.6%)減少した。