6月20日(日)まで、山口県立萩美術館・浦上記念館(萩市平安古町、TEL0838-24-2400)で特別展「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」が開催されている。
19世紀後半にヨーロッパで熱狂を巻き起こした「ジャポニスム」。浮世絵を始め、日本の美術品の流入は、西洋の工芸品やデザイン、また当時の西洋諸国を席巻していたアール・ヌーヴォー様式にも多大な影響を与えた。
また、ジャポニスムの流行の中、ヨーロッパ諸国の工芸美術館は、日本の漆工芸や陶磁器を収集。1872年開館のブダペスト国立工芸美術館も、当初から日本の美術品を積極的に集めていた。
今回の展示は、アール・ヌーヴォーとジャポニスムをテーマに、日本美術が西洋に与えた影響と、どのように解釈されていったかの歴史をたどるもの。ブダペスト国立工芸美術館の所蔵品から、アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家のエミール・ガレ、ティファニー社を創業したチャールズ・ルイス・ティファニーの息子で宝飾デザイナーのルイス・カンフォート・ティファニー、フランスのガラス工芸家であるドーム兄弟の名品や、ハンガリーを代表するジョルナイ陶磁器製造所による作品群など、約170点が展示されている。
開館時間は午前9時から午後5時まで(入館4時半まで)。観覧料は一般1500円、大学・高専生1300円、70歳以上は1200円。18歳以下は無料。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県外からの来館は自粛するよう求められている。また、開館時間の変更や入場制限を行う場合がある。
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