自衛隊音楽隊による恒例の演奏会「山口市民と音楽の夕べ」が、8月4日(水)午後6時から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。昨年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止されたため、2年ぶりの開催だ。入場は無料。
今回の出演は、海上自衛隊呉音楽隊(石田敬和隊長)。1956(昭和31)年の発足で、1976(昭和51)年5月、呉地方総監直轄部隊として正式に編制が認められた。近畿、中国、四国、九州東部における各種式典・行事で演奏を披露。さらに、海上自衛隊の初任幹部教育および国際親善のため実施している遠洋練習航海にも隊員が参加し、世界各国の寄港地で演奏している。
「山口市民と音楽の夕べ」は、40年以上の歴史を持つ山口市の恒例行事。40年前の1981(昭和55)年の開催(9月12日)について本紙は「陸上自衛隊の中部方面音楽隊と第13音楽隊(広島)との総勢100人による合同音楽祭が、山口市民会館の開館10周年を記念して行われる。演奏曲目は、文化レベルの高い山口市民のため、格調高いものが選ばれた」と伝えている。「大内の殿様」や「我が青春の椹野川」など、地元の曲も披露されたようだ。基本的に毎年開催されており、一時期は7月の山口祇園祭期間中に行われていた。
同演奏会は、毎年多くの来場者を集めてきたが、その経済状況は厳しい。主催者も、山口市、山口商工会議所、山口市ふるさと祭り実行委員会など時代とともに変わり、今はNPO法人「『山口市民と音楽の夕べ』実行委員会」(宮川英之委員長)が主催する。同実行委員会では「歴史ある演奏会の火を消したくない」と、賛助会員を募集中だ。会員になれば、演奏会開催の案内が個別に届き、開場時間30分前の午後4時半から入場できる。「市民のみなさまとともに歴史ある演奏会を存続させるのは意義あること。ぜひ開催の応援を」と、宮川委員長は呼びかけている。
賛助会員の詳細は、同実行委員会(TEL070-8482-0539)へ。本紙6月2日付掲載広告にも詳しい。