新型コロナウイルス感染症の影響で過去2度、延期になっていた「特撰東西落語名人会」が、7月21日(水)午後2時から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。2020年4月29日に予定されていた公演が同年9月17日に振り替えられ、さらに再延期されていた。
出演するのは、芸歴50年を超える上方落語の重鎮、桂文珍と、長寿番組「笑点」の大喜利メンバーとしてもおなじみの三遊亭小遊三。彼らに加え、当初は出演予定になかった講談師・神田京子がメンバーに加わった。
落語の演目は、噺家自身が客の顔ぶれを見て決定するという。チケット料金は4300円(全席指定)で、同館、YCAM、山口井筒屋(総合サービスサロン)、三好屋レコード店、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、エイフル企画で購入できる。なお、振り替え前の公演チケットはそのまま有効になる。
問い合わせは同館(TEL083-923-1000)へ。託児サービス(1人700円、2人目以降500円)希望者は、7月14日(水)までに申し込むこと。
桂文珍は1969年、三代目桂小文枝(後の五代目文枝)に入門。テレビやラジオでもおなじみで、1988~2003年に関西大文学部で非常勤講師を、1991~2005年に報道番組「ウェークアップ!」の司会を務めるなど、幅広い活躍を見せている。2008年度の第59回芸術選奨文部科学大臣賞や、2010年秋の紫綬褒章を受けた。
三遊亭小遊三は、三代目三遊亭遊三に1969年入門し、遊吉を名乗る。1973年に二ツ目に昇進し、小遊三になった。1983年3月に真打ち昇進。同年10月、笑点の大喜利レギュラーに就任した。自身を二枚目俳優に例えるナルシストネタ、食い逃げや刑務所などの犯罪者ネタ、釣銭拾いや窃盗ネタなどが定番だ。
神田京子は、日大芸術学部在学中の1999年、二代目神田山陽に入門。山陽他界後、神田陽子に師事。2005年二ツ目、2014年真打ちに昇進した。各種講談会や独演会を開催する傍ら、ジャズ音楽など他ジャンルとのコラボレーションも展開している。私生活では、詩人・桑原滝弥と結婚し、一児の母。息子の幼稚園入園に先駆けて、2020年に山口市に移住。「普段はゆったり山口で過ごし、しばらく東京は通う街に」という。