山口市民会館(山口県山口市中央2、TEL083-923-1000)は、「私と山口市民会館」の思い出を募集している。2021年8月の開館50周年を記念して企画された事業の一つで、応募作品の一部は記念冊子に掲載。10月に開催予定の開館記念式典でパネル展示もされる。また、応募すれば、記念品が抽選でプレゼントされる。
募集内容は、①想い出・エピソード②写真の2ジャンル。①は、タイトルを付けた200字以内の文章。②はJPEG形式で保存したデータ(メール送付の場合は3MB以内)または、プリント写真で、撮影した時期、内容なども簡単に添えること。
応募方法は、郵便番号、住所、名前、電話番号を明記して、同館内の事務局へ持参、郵送(〒753-0074山口県山口市中央2-5-1)、メール(omoide50th@yamaguchi-civichall.com)、ファクス(083-928-8488、①のみ受け付け)のいずれかで、「『私と山口市民会館』想い出募集係」へ。
何点でも応募できるが、異なる内容の文章・写真で、①については応募者本人が書いたもの、②は肖像権などの適切な処理がなされたものに限る。②の返却を希望する場合は、応募の際に、住所・氏名を記載した返信用封筒も提出すること。
締め切りは、①②とも8月15日(日)で、当日消印有効。なお、専用の原稿用紙も同館で入手でき、同館ウェブサイト(http://yamaguchi-civichall.com/omoide50th)からダウンロードすることもできる。
「習い事の初舞台が大ホールでものすごく緊張した」「家族で芝居を観に行った」「憧れのアイドルのコンサートが開かれた」「成人式の会場だった」など、「どのような思い出でも、振るって応募してもらえれば」と同館。
市民に親しまれて半世紀 改修を重ね、現在に
1971年8月25日、旧山口市の中心部に完成した山口市民会館。建設に際しては市民の期待も大きく、7000万円もの寄付が集まった。
1973年に発足し、2012年に活動を終えた文化団体「やまぐち市民文化の会」は、同館内に事務所を設置し、ボリショイ・バレエや、小澤征爾など、国内外で活躍する一流アーティストを招く文化事業を企画・実施してきた。
また、開館2年前の1969年に設立された「山口文化協会」は、山口市内で活動する各文化団体が、文芸・美術・生活文化・邦楽・舞踊など分野の枠組みを超えて毎年「市民文化祭」を開くなど、発表の場を50年以上にわたり提供し続けている。
その他にも、山口市の主催する各行事や、民間によるシンポジウムなどの会場として、多くの人に利用されてきた。
施設の老朽化に伴い1988年には、約7億円を投じて内装、椅子や空調などの設備を一新。2005年には展示ホールと大ホール楽屋の増築および大ホール客席とトイレの改修工事を、2008年には照明と音響設備の改修などを実施。50年間メンテナンスを繰り返しながら大切に維持されてきた。
現在も自主事業と貸館事業を通じて、市民に親しまれ続けている。