コロナ禍のため、昨年に続いて中止される「山口七夕ちょうちんまつり」だが、主催の山口市ふるさとまつり実行委員会(TEL083-932-3456)は、同市中心商店街アーケード(道場門前、米屋町、中市)に「竹ちょうちん飾り」を設置することにした。期間は、7月31日(土)から8月9日(月・祝)まで。
山口七夕ちょうちんまつりは、近年では中心商店街を中心としたエリアで、8月6日と7日の2日間開催されていた。1本当たり約40個の紅ちょうちんを数百本の竹ざおに飾りつけ、午後7時半に一斉点灯。約2時間半の「炎のトンネル」が誕生する。室町時代に山口市を治めていた大内氏26代盛見が、父・弘世の冥福を祈るため笹竹の高灯籠(とうろう)に火をともしたのがいつしか庶民の間に広まったと伝えられており、約600年もの歴史がある。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2年連続での事業中止となったが、同実行委員会では「来年以降につながる取り組みができないか」と検討。10日間にわたり「竹ちょうちん飾り」を設置することで、お祭り気分の醸成と、伝統の継承を目指すこととした。夜の灯入れは実施しない。「夏の風物詩である山口七夕ちょうちんまつりの雰囲気を味わいながら、商店街での買い物を楽しんで」と呼びかけている。
8月1日に「コメコメマルシェ」
なお、期間中の8月1日(日)には、米屋町商店街で午前10時半から午後3時半まで、「コメコメマルシェ」も開かれる。毎月第1日曜日に開催されているハンドメイドイベントで、今回で41回目となる。小物・アクセサリーや青果・お菓子の販売、ワークショップ・手作り教室、ベビー&子ども用品交換会などが実施される。