江戸時代の周防・長門国(今の山口県)では、萩往還、山陽道、赤間関街道、山代街道、石州街道など複数の街道により両国全域を覆う道路網が整備され、多くの人々や様々な物資が行き交いました。
今夏の特別展「江戸時代の旅と街道」では、江戸時代のさまざまな旅の姿や、防長の各街道を、美麗な絵図と豊富な歴史資料で紹介します。なかでも、超巨大な地形模型「防長土図」(国指定重要文化財)や「御両国測量絵図」(伊能大図副本)は必見です。また、各街道の要衝や街道の面影が残る地域を写真資料や動画で展示。会場に居ながら街歩きを体感できます。さらに関連講座も充実。特別展講座5回のほか、街歩きイベント「絵図を片手に街を歩こう」を5回開催。歴史の道を見て、歩いて、楽しめる内容となっています。ご来館前に必ず山口県立山口博物館ホームページで最新情報(開催期日・入館方法など)をご確認ください。
山口県立山口博物館 学芸専門監 山田 稔