8月30日(月)まで、島根県立石見美術館(島根県益田市有明町5、TEL0856-31-1860)で企画展「杉浦非水 時代をひらくデザイン」が開催されている。
明治時代末期から昭和時代中期にかけて、モダンデザインの草分けとして活躍した杉浦非水(1876~1965)。東京美術学校(現:東京芸術大学)在学中にアール・ヌーヴォーに魅せられ、雑誌の表紙などグラフィックデザイナーとして頭角を現していった。
彼は、1904年4月から11月にかけて、島根県立第二中学校に図画の教員として赴任。その後、三越呉服店の専属デザイナーとしてポスターや広報誌のデザインを一手に担ったほか、本の装丁や企業広告なども手がけ、商業デザインの先駆けとして活躍した。
今回は、ポスターや書籍、製品パッケージなど、初期から晩年に至る非水の作品や、彼が収集した資料や島根で過ごした頃のスケッチブックなどを展示している。「華やかでモダンな非水のデザインの世界や、非水が見た島根・石見の風景などを堪能して」と同館。
開館時間は午前9時半から午後6時まで(入館5時半まで)。観覧料は一般1000円、大学生700円、小中高生300円。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大の状況に応じて、開館時間の変更やプログラムが変更される場合があり、県外との往来は感染予防対策の徹底が呼びかけられている。
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