山口県飲食業生活衛生同業組合役員として長年、飲食業界の発展・向上に努めるとともに、組合の組織強化、衛生思想の普及啓発、若手の育成に尽力したとして、10月に令和3年度厚生労働大臣表彰を受けた。「個店が生き残るために組合全体が一致団結して努力をしてきた。私はそこにいただけ」と謙虚に語る。
山口県内に17支部ある同組合は、新型コロナウイルス感染症の流行にともない「感謝のエール弁当」を考案。県内の感染症指定医療機関などで働くスタッフのために日々募金を集め、必要に応じて組合加盟店が作った1個1千円相当の弁当を贈呈し続けている。「コロナで売り上げが落ちたものの、自分たちが今できることをその時々で考えなければ」と話す。
自身が経営する飲食店をワクチン接種会場にするなど、あらゆる課題に柔軟に向き合う。
【プロフィル】1958年1月、小郡生まれの63歳。小郡小・中、県鴻城高卒業。56年に父親が創業した寿司正の二代目社長。県飲食業生活衛生同業組合副理事長兼専務理事、小郡料飲組合長を務める。趣味は釣りで、自家用船で九州方面の海へ出かけることも。