山口県立山口博物館には時々、「隕石の落下を目撃した」とのお問い合わせがあります。残念ながらその多くは、飛行機雲など、別の現象と思われます。
でも、山口県内には多くの隕石落下記録や伝承があり、山口市仁保では、1897年に落下が目撃され、直後に隕石が回収されています。その隕石の実物やレプリカを山口博物館でご覧いただけます。当時の新聞記事には、仁保以外に宮野で3個拾った者がいたと伝えられており、まだ未発見の隕石が眠っている可能性があります。「拾った」などの言い伝え等があれば、ぜひ山口博物館に情報をお寄せください。
山口県に落下した隕石について、当館ホームページのミュージックミュージアムinバーチャルやまはくで詳しく紹介しています。隕石の360度画像やCGをご覧になった後は、ぜひ来館されて実物をご鑑賞ください。
山口県立山口博物館 天文担当学芸員 岩村 和政