山口日米協会(林芳正会長)は、12月18日(土)午前11時から午後0時半まで、ホテルニュータナカ(山口市湯田温泉2)で講演会を開催する。講師を務めるのは、超勝寺(山口市徳地岸見)住職の大來尚順さんと、在福岡米国領事館のジョン・C・テイラー首席領事。聴講は無料で、事前の申し込みも必要ない。
大來さんは、1982年山口県旧徳地町(現山口市)生まれ。龍谷大卒業後に単身渡米し、カリフォルニア州バークレーにある米国仏教大学院に進学。修士課程を修了後、同国ハーバード大神学部研究員を経て帰国した。僧侶として以外にも、通訳、翻訳、執筆、講演など幅広く活動。2019年には龍谷大奨励賞も受賞した。著書に「超カンタン英語で仏教がよくわかる」(扶桑社)、「訳せない日本 日本人の言葉と心」(アルファポリス)、「つながる仏教」(ポプラ社)など多数。演題は「アメリカで得た気づき」。
テイラー首席領事は、1967年に空軍勤務の父を持つ家庭に生まれ、ワシントンDC近郊の高校を卒業するまでに五つの州を移り住んだ。ユタ州のブリガム・ヤング大学で学士号とMBAを取得。同大大学院への入学前に日本経済新聞で翻訳者として勤務し、その後1997年に空軍に入隊した。初来日したのは1987年で、所属する教会の代表ボランティアとして、岡山、香川、徳島、広島の各県に約6カ月滞在。国務省には2003年に入省し、2009年から2012年までは在札幌米国総領事館で広報文化交流担当領事として勤務した。所轄する東北を襲った東日本大震災後には、被災地で文化イベントを開催するなど、支援にも当たった。その他、スウェーデン・ストックホルム、インドネシア・スラバヤ、アフガニスタン・カブール、ジンバブエ・ハラレなどでの勤務経験がある。現職には、2019年8月に着任。車での旅行が好きで、コロナ禍以前に全米50州すべてと、九州・山口地域の全県を含む日本の34都道府県を訪れている。また、30年来の広島カープファンで、福岡市での着任記者会見では、福岡ソフトバンクホークスのユニホームを羽織りながら、カープの帽子をかぶってみせたという。妻は日本人で、4人の子どもと1人の孫がいる。講演の演題は「アメリカとわたしの近況」で、すべて日本語で行われる。
問い合わせは、同会の入江正敏事務局長(TEL090-4659-4112)へ。