山口市消防出初式が、1月9日(日)午前9時から、山口県教育会館(山口市大手町2)で開かれる。
2021年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催が見送られた。そのため、2年ぶりの実施となる。だが、今回も一般観覧は中止とした。その代わり、写真共有アプリ「インスタグラム」の山口市消防団公式アカウント(@shobodan_119ymg)を通じて、式の様子はライブ配信される。
当日は、消防団員、婦人防火クラブ、消防関係者ら約280人が参加。式典では、伊藤和貴山口市長による式辞、河村博次市消防団長の訓示に続き、消防功労者・団体が表彰される。
続いて、山口市内の纏(まとい)22本が登場し、「纏振り」の演技が披露される。纏とは、江戸時代に火消組が使っていた標具。各組によりさまざまな意匠が凝らされており、纏を振ることで消火活動をする組員の士気を高めていた。現在では火災現場で用いられることはないものの、消防の象徴とされており、出初式などでは勇壮な演技を見ることができる。
式典終了後、10時からはアトラクション。まず、消防士が主役の映画「バックドラフト」(1991年、アメリカ)のテーマ曲、作曲家・三木たかしのヒットメドレー、東京スカパラダイスオーケストラの「パラダイス・ハズ・ノーボーダー」の3曲が、消防音楽隊によって演奏される。次に、消防署員による寸劇。防火への意識高揚を呼びかける。
続いて、シンガーソングライター・ちひろによるステージイベントが繰り広げられる。消防音楽隊との共演で「湯田温泉にKON来ん?」と「ふるさとの風~山口市民の歌」を、ソロで「私と小鳥と鈴と」「明るいほうへ」を歌う。
さらに、山口市出身の著名人や、同市内幼稚園や保育園に設けられている「幼年消防クラブ」から寄せられた消防団応援メッセージが披露される。