山口商工会議所主催の新春互礼会が、1月6日午後6時から、山口市湯田温泉のホテルニュータナカで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のために昨年は実施されなかったため、2年ぶりの開催となった。
同商議所会員、国会議員、県議会議員、市議会議員、市役所役職員ら約180人が参加した。これまでと違い、1事業所につき1人の参加に限定。入場時には検温が実施され、参加者は必ずマスクを着用。丸テーブルでの着席形式で、参加者同士の間にはアクリル板も設置され、懇親会では折詰弁当が出された。参加人数は、前回(約370人)の約半数だった。
河野康志会頭は、新型コロナウイルスの収束が見通せない現状を受け「飲食業や観光業など、厳しい経営状況が続いている中小企業も多い。今後も支援を続けることで、好循環につなげていきたい」とあいさつした。また、昨年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」で取り上げられた渋沢栄一が商工会議所(当初は商法会議所)を設立したことに触れ、「商工会議所は、民の声を集めて官に伝えるためにできた。山口商工会議所も、コロナ禍における会員企業の声を行政に伝え、そのことが補助金などの支援にもつながった。時代が変わっても、商工会議所の役割は変わらないことを実感した」といい、「今年は経済改善へのきっかけの年となるよう祈念する」と述べた。
続いて、伊藤和貴山口市長、高村正大衆議院議員、杉田水脈衆議院議員、平林晃衆議院議員、江島潔参議院議員、北村経夫参議院議員が来賓あいさつ。岡正朗山口大学長による乾杯の音頭で、例年と違いマスク姿での静かなあいさつ交換会はスタート。加登田恵子山口県立大学長による「中締め」で、7時半に閉会した。