皆様、明けましておめでとうございます。晴れやかな令和四年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。今年はコロナという言葉があまり飛び交いませんように願っております。
正月の子供になりて見たき哉
小林一茶
子供の頃、正月は一大イベント。夢のような楽しい時間でしたね。
今年も又梅見て桜藤紅葉
井原西鶴
今年は、皆で四季それぞれを咲き誇る花の下に集いたいものですね。
次は、詩で新年を寿ぎましょう。
新年
谷川俊太郎
一月は
何も始めたくない月
いっそこのままこたつの中で
眠りこみたい月
白い日記帳に恐怖を感じ
灰色のテレビの影に溺れる月
ああ誰か思いきって
真実の予言をしないか
危険きわまる不幸の予言を!
お年玉つき年賀はがきを
こたつの中で番号順に揃えるすきに
私の時間は既に逃げてゆく
脱兎の如く逃げてゆく!
こたつはポカポカ。眠りこみたい。しかし、詩人は曲者。真実の予言を聞きたがっているのです。真実ってなんだろう? と不思議に包まれていると、時間があっという間に逃げていきますよ。気をつけねば。
今年一年が平和でありますように。