2022年の抱負を小学5・6年生が一文字の書で表現した「2022年を漢字一字で表す書道展」が、山口市菜香亭(山口市天花1)大広間で開かれている。2月28日(月)まで
2019年から開催されており、4回目。年々応募者が増え、2022年は前年よりも117点多い過去最多の1218点が寄せられた。
審査の結果、最優秀賞には金子絢音さん(名田島小6年)の「努」が選ばれた。また、山口市教育長賞は佐藤琴美さん(大内小6年)の「道」、歴山会(NPO法人歴史の町山口を甦らせる会)賞は中村美音さん(阿知須小6年)の「輝」、山口市菜香亭賞は河村柚紀さん(湯田小6年)の「絆」、特別賞は岡本夏澄さん(陶小6年)の「学」が受賞した。
会場にはこれら入賞5点に佳作11点、入選84点の計100点が展示されている。
一次審査を担当した同施設の坂本和久さんによると、「半紙に書いた作品とともに、漢字を選んだ理由も添付して応募してもらっているが、『旅』を選んだ理由にコロナが早く収束して自由に旅行をしたい、『覇』を選んだ理由にコロナ制覇と冬季オリンピック連覇を目指してなど、コロナ禍を意識した漢字の選定が多くうかがえた」と話す。
応募に選ばれた漢字は、3年連続で「楽」(79点)が最も多く、次いで「努」(50点)、「明」(45点)だった。他に10人以上に選ばれたのは「笑」(42点)、「夢」(38点)、「新」(31点)、希(29点)、「友」「優」(28点)、「勝」「仲」(23点)、「幸」「進」(21点)、「挑」「志」「輝」(18点)、「和」(17点)、「命」「勇」「絆」(15点)、「望」「光」「学」「健」(14点)、「心」「協」(12点)、「平」(11点)、「勉」「喜」(10点)など。
表彰式は、1月29日(土)午前9時から同施設大広間で行われる。その後、山口高校書道部員の一人が、今年を表す漢字一字を2畳分の和紙に背丈ほどの大筆を使って揮毫する。同部は近年、音楽に合わせて筆を走らせる団体競技・書道パフォーマンスにも力を入れ、「書道パフォーマンス甲子園」や「イオンモールカップ高校書道パフォーマンス」決勝大会などにも出場している。
観覧料は、一般100円、中学生以下50円(未就学児無料)。
なお、新型コロナウイルス感染状況によっては、規模を縮小、中止する可能性がある。問い合わせは、同施設の指定管理者の歴山会(TEL083-934-3312)へ。