山口博物館で開催中のテーマ展「動物サポーターの7年」では、山口市鴻ノ峰周辺でサポーターの皆さんが、調査し標本にした昆虫類約1700種の中から、約1500種、3000点を展示しています。
その中で、普段はなかなか気が付かない小さな昆虫であるハムシを紹介します。ハムシは頭の先からお尻までの体長が1cm未満の種が多く、体が硬いコウチュウの仲間です。幼虫も成虫も同じ植物の葉を食べて生活します。
ハムシの生態や形態はとてもユニークです。ノミハムシ類は、捕まえようと思ったら跳んでいなくなります。トゲハムシ類は全身とげだらけで触ると痛いです。ジンガサハムシ類は半透明の陣笠を被っているようです。ムシクソハムシはまるでガの幼虫のフンの形をしています。写真のアカガネサルハムシのような光沢のある綺麗な種も多くいます。展示室で、ハムシの多様性を見てください。
山口県立山口博物館 動物担当学芸員 田中 浩