男女共同参画の視点で社会の課題解決を図る「やまぐちネットワークエコー」が評価され、2021年10月に「山口県女性活躍推進知事表彰」を受けた。「同じ思いを持つ仲間のおかげ。仲間が受賞し、私は代表して受け取っただけ」と控え目だ。
活動のきっかけは、約30年前に女性の社会参加を目的に山口県教育委員会と山口県立大によって設立された「やまぐち女性カレッジ」を受講したこと。閉講後も修了生らが交流を重ね、女性団体「レディスエコー」を結成した。1997年には男性の加入も認める「やまぐちネットワークエコー」に改組。約80人のメンバーとともに、地域リーダーの養成、シニアの活躍、子育て応援、DV問題などの課題を持ち寄り、学習会や講座を開いている。
「安心して暮らせる地域を目指し、学びや語りの場を増やしていきたい」と意欲を燃やす。
【プロフィル】萩市出身。山口中央高、東京女子体育大卒。学生時代は器械体操の選手として4度国体に出場。高校の体育教諭、県教育庁や県立大地域共生センターで生涯教育の業務に携わり、60歳で大学院に進学も。やまぐちネットワークエコー代表。