山口市観光ボランティアガイドの会(森文子会長、TEL083-928-2000)は、 4月2日から同23日までの毎週土曜日に開催する「新人養成講座」の受講者を募集している。
1992年9月の発足から、30年を迎える同会には、現在約70人が所属。コロナ禍前には年間約60万人が訪れていた香山公園一帯の定点ガイド(予約無しで受け付けるもの)や、大内文化特定地域、明治維新関連施設、古地図ガイドを、観光客向けに無料で行っている。1班8~9人の交代制で、1回のガイドは30分から1時間半。決められた内容ではなく、要望や興味を聞きながら行う「ガイドブックには載っていない、掘り下げた内容」のガイドは観光客に好評で、「もう一度聞きたい」というリピーターも多いという。
毎回午前9時半から約2時間の講座は座学が中心で、受講は無料。講師は主に同会の会員が務め、山口市文化財保護課員による遺跡発掘の視点から見た大内氏の講義もある。内容は次のとおり。
- 4月2日=開講式、 会の紹介、ガイドの概要、大殿地区についての説明
- 4月9日=大内氏と大内文化特定地域について
- 4月16日=毛利氏と明治維新について
- 4月23日=香山公園内での現地研修(瑠璃光寺、枕流亭、洞春寺など)、閉講式。
受講後は、最初はベテランガイドとペアを組んでガイドにあたり、経験を積んでいく。また、一人一人のガイド内容の充実や技術向上のための判別研修会が随時開かれており、受講者からは「閉講後のサポートも手厚い」との声も多い。
昨年入会した長廣治男さんは「話下手だが、山口市の歴史に触れることができ良かった」、2年目の川口泰広さんは「定年間近になり、地域貢献を身近なところからしたいと思い入会。『ガイドに説明を聞いてよかった』と言われると嬉しい」と、ガイドになって感じたことを話す。
受講希望者は住所・氏名・連絡先を明記し、はがきかファクスで同会(〒753-0081 山口市香山町6-11、香山公園前観光案内所気付、FAX083-928-2051)へ申し込むこと。締め切りは3月30日(水)。
なお、新型コロナウイルス感染拡大の状況により、内容が変更される場合もある。