山口博物館では、コロナ禍でもより多くの方に博物館を楽しんでいただくために、インターネット上でクラシック音楽を聴きながら常設展示を観覧体験等ができる「バーチャル博物館」を開設しています。今回その中に、空間や資料保存の制約から、公開展示が難しいお宝資料をじっくり観覧できる「バーチャル収蔵庫」を新設します。
「バーチャル収蔵庫」は、従来の収蔵資料データベースとは違って、高精細や特殊加工した画像で資料を紹介しており、周囲度方向から観察したり、見たいところを好きなように拡大して見ることができます。今年度中に、7分野500点の貴重な資料を公開する予定で、当館所蔵の国指定重要文化財「防長土図」や巨大な「真空管コンピュータ」なども観覧が可能です。
バーチャルでしっかり観覧された後は、ぜひ本物の博物館でリアルな体験をお楽しみください。
山口県立山口博物館 理工担当学芸員 漁 剛志