「第49回市民コンサート」が、3月21日(月・祝)午後1時から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。毎年恒例の催しだが、今回は同館開館50周年を記念しての開催。ピアニストの金子三勇士(みゆじ)を特別ゲストに迎える。入場無料。
各種音楽コンクールで優秀な成績を収めたり、熱心に音楽活動を続けている山口市内の小中高大生および社会人約260人が出演する。
独唱、合唱、アンサンブルに加え、同市内の中高生によってこの日のために編成された「山口ジュニアオーケストラ」の演奏も楽しむことができる。曲目は、ブラームス「交響曲第4番」第4楽章、ガーシュイン「ラプソディー・イン・ブルー」(ソリスト:金子三勇士)、「日本のクリスマスは山口から」のテーマ曲でもある湯川れい子作詞・宮川彬良作曲「きずな」(合唱付)、ちひろ「ふるさとの風」(合唱付)だ。
また、「金子三勇士ソロリサイタル」コーナーもある。演奏するのは、ショパン「革命のエチュード」「夜想曲『遺作』」、リスト「コンソレーション第3番」、リスト編曲版ベートーベン「第九」をさらに編曲した「交響曲『第九』より第4楽章~フロイデ!」の4曲。
金子は1989年、日本人の父とハンガリー人の母のもとに生まれた。6歳で単身ハンガリーに渡り、バルトーク音楽小学校に入学。2001年、11歳でハンガリー国立リスト音楽院大学(特別才能育成コース)に進学した後、2006年に全課程取得とともに帰国し、東京音楽大学付属高等学校に編入。東京音楽大学を首席で卒業、同大学院も修了した。2008年のバルトーク国際ピアノコンクールなど、数々の国際コンクールでも優勝。2019年5月にはアルバム「リスト・リサイタル」をリリースした。
主催する山口市文化振興財団(TEL083-923-1000)は、「2020年と2021年は、新型コロナウイルス感染防止で中止したため、約3年ぶりの開催。日々練習を重ね、自身を磨き高めてきた人たちの演奏を、多くの方々に聴いてもらいたい」と来場を呼びかけている。