2022年3月1日に「令和3年度山口市美術展覧会」最高賞の「大賞」に選ばれた。受賞作品は「願う」の題名で、コロナ禍の生活で感謝や無事を祈る姉の姿を油彩画で表現した。
受賞について、「あきらめかけていた時に報告を受けて驚きもひとしお。モデルにした姉が喜んでくれたことも嬉しい」と話す。
中学、高校時代は美術部に所属し、社会人になってからは有名作家の美術展などが開催されれば会場に足を運んだ。本格的に絵画制作を始めたのは退職後からで、画材を携えて風景を描きに出かける日々を楽しむ。「自然の中で好きな絵を描いていると、話しかけてくれる人がいる。絵を介して見知らぬ人と会話ができることも醍醐味の一つ」と語る。
3月25日からは第12回目となる個展も阿知須図書館で開く。
【プロフィル】1950年旧阿知須町生まれ、嘉川在住の71歳。阿知須中、宇部中央高卒業後、日本たばこ産業(JT)に就職。実業団バレーボールチームの事務局などで勤務。退職後は、趣味の絵画制作に情熱を注ぐ。好きな画家は松本竣介、シャガールなど。