山口県立山口高校(木村香織校長)演劇部による「春公演」が、3月23日(水)に山口市民会館(山口市中央2)で開催される。時間は、午後3時半と6時半からの2回。
上演される「種なしブドウなのに、種入ってんじゃん。」は、脚本・オリジナル楽曲を同部の牛島惇さん(2年)が手掛けた青春群像劇。2021年8月に行われた「第40回山口県高等学校演劇大会山防地区大会」で最優秀賞を受賞した作品だ。
売れない芸人池田と門前で結成されたコンビ「プログレス」は、崖っぷちに立たされていた。今度ブレイクできなかったら所属事務所はクビになる。お笑いを愛しながらも日の目を見ず、それぞれがどうしようもない焦りを感じてジリジリしていた。バイト漬けの惨めな毎日から脱却を図るべく、単独ライブに勝負をかける二人に明日はあるのか…。
現在、1、2年生合わせて11人の部員で構成されている同部は、顧問の淺川美代子教諭指導のもと、日々部活動に取り組んでいる。今回の舞台は3月1日に卒業式を迎えた3年生2人も加わり、13人が舞台に立つ。
部長の河内未羽さん(2年)は、「新型コロナウイルス感染拡大の影響でさまざまな我慢を強いられながらも私たちを導いてくれた先輩方とともに演じることができる最後の舞台。十分に感染対策をした上で、できるだけ多くのお客さまを迎え、2人の先輩を送り出したい」と話す。
さらに、2回公演の間の5時からは、「ゲスト上演」として、第40回山防地区大会で同じく最優秀賞を受賞した山口県鴻城高校演劇部による「ぼくらの教室」も上演される。
鑑賞は無料だが、事前に予約が必要。希望者は、デジタルチケット「パスマーケット」から申し込む。問い合わせは同高(TEL083-922-8511)へ。