2022年4月に開校する山口県内初三部制(午前・午後・夜間)の定時制と、通信制を持つ公立高校「山口松風館高校」(山口市小郡下郷)の校歌を作曲した。「重責に不安もあったが、自分を試してみようという前向きな気持ちで取り組んだ」と過程の心境を明かす。
作曲に際して事前に同校関係者らの思いもヒアリングしながらテーマを固め、「歌いやすさを念頭に置き、優しさを表現した。オーソドックスなメロディーの中に新しい風を吹かせるような曲調も加えた」という。さらに、学校名を歌いあげる部分は、「覚えやすく耳なじみのよいメロディーを心掛けた」など、一音一音に込めた思いを語る。
今後について、「子どもたち一人一人の多彩な個性を生かせるような曲作りをしたい。皆が音楽を楽しむことができれば」と話す。
【プロフィル】1990年山口市白石生まれ、吉敷在住の32歳。3歳からヤマハ音楽教室に通い、白石小・中、山口高卒業後、福岡教育大芸術コースで作曲などを学ぶ。現在は、山口県立宇部総合支援学校(高等部・音楽)で教諭を務める。2歳と4歳二児の母。