第23回食料・環境・ふるさと写真コンテスト(山口県、水土里ネット山口など主催)で、応募数595点の中から最高賞の県知事賞を受賞した。「写真歴は無く、一眼レフカメラも持っていない。応募した写真は、近所の農業法人で夕刻まで働く若手社員を見て、『頑張っているな』と思いながらスマートフォンで撮影。受賞の知らせは驚いた」と話す。
受賞作品「玉ねぎゴロゴロ」は、山口市佐山のほ場で、幾筋ものうねに植えられた玉ねぎをトラクターで掘り起こしている若者の様子をレンズに収めた。「作品を通じて食や農業の大切さ、次の世代を担うべく汗を流している若者の姿が伝われば」と、受賞後の感想。
2022年3月23日の授賞式で受けた賞金10万円は、「同じほ場で収穫された酒米を買い取り、祝い酒として周囲に配った」と笑顔を見せる。
【プロフィル】1952年12月生まれ、山口市深溝在住の69歳。広島修道大卒業後、JA共済連合会に就職。退職後は「自身の健康維持を目的に」と、ボランティアで地元にある「川原谷公園」の草刈りに汗を流す。21年4月から山口市川西土地改良区に勤務。