刺繍イラストレーターの土谷寛子さんと、テキスタイル作家の垂井美穂さんの作品約30点が並ぶ「身近に感じるアート展」が、山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路)まなび館で、5月22日(日)まで開かれている。入場時間は午前9時から午後5時までで、無料。昨年11月のリニューアルオープンを機に、今年2月から同館で展開されている「マンスリー企画」の一つだ。
土谷さんは1983年山口市生まれ、神奈川県育ち。2003年に渡英し、サリー・インスティチュート・オブ・アート&デザイン(現UCA芸術大学)で1年間美術を学んだ。帰国後、会社勤めの傍ら創作を続け、油絵教室、シルクスクリーン工房などに通い作品作り。2011年にシルクスクリーンと刺繍の作品制作を独学で始め、山口県に活動拠点を移した。2013年には第5回やまぐち新進アーティスト大賞において審査員賞を受賞した。
一方、愛知県生まれで2021年から山口市の地域おこし協力隊を務めている垂井さんは、多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業し、2015年から2017年までスウェーデンでテキスタイルを学んだ。身の回りの自然の現象や断片などを主なモチーフに、布や糸を使った作品を制作している。
また、関連イベントとして、オリジナルエコバッグを作るワークショップも実施される。日時は5月22日午前10時から正午まで。参加者は、二人が描いた鳥や虫の一部がプリントされたエコバッグに、草木染で羽根を加えたり、ビーズやボタンなどを縫い付けたりして装飾する。定員は8人(先着順)で、材料費の800円が必要。参加希望者は同センター(TEL083-928-3333)へ電話で申し込むこと。