四月二十九日に、山口市湯田温泉のホテル松政で行われた「中原中也生誕祭『空の下の朗読会』」に参加してきました。
本当は中原中也記念館の前庭で行われる予定でしたが、あいにくの雨で、会場が松政に変更されて行われました。会場の中は、朗読参加者の他にも、大勢の一般客で埋まりました。
朗読会は、最初今年の中原中也賞受賞者の國松絵梨さんから始まり、三番目まで過去の受賞者の朗読でした。三人の受賞者が自詩を朗読するのです。さすがにレベルの高い深みのある表現の朗読が聞けて、幸運でした。
四番目からはいよいよ我々一般朗読者の登場です。全部で十三名(?)でしたが、中也の詩を朗読する人、その他の詩人の詩を朗読する人、自作の詩を朗読する人など、そして老若男女様々でした。力強い朗読をする人、感情表現のうまい人などもいて、大変勉強になりました。
私は自作の詩「青空の日に 平和公園にて」(18現代山口県詩選所収)を朗読しました。広島の原爆の悲惨さを表現した詩です。あまり上手とは言えませんが、一生懸命読ませていただきました。聴衆の皆様が真剣に聞いて下さり、大変感激致しました。
朗読会の後は、第二部の二階堂和美さんのコンサートがありました。朗読会が終わると、ドアの外で待っていた聴衆がどっと流れ込み、一部よりさらに人数が増えました。二階堂さんはアニメ映画「かぐや姫の物語」で、主題歌を作詞・作曲・歌唱された方です。二階堂さんの歌を聴くのは初めてでしたが、優れた歌唱力とパワーのある声に圧倒されました。
投稿者:織野ノリオさん