国指定天然記念物のゲンジボタルが乱舞する時季の「一の坂川 ほたる観賞ウイーク!」は、5月28日(土)から6月3日(金)まで。初日の28日には、「ほたる祭り」が一の坂川・竪小路周辺で開かれる。一昨年、昨年はコロナ禍で祭りは中止となっていたため、3年ぶりの開催となる。
展示や販売など様々な催しが実施。山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路)では、大殿小学校児童によるホタル作品やホタル飼育に関する資料が展示され、ホタルの発光と同じリズムで光る蛍かごランタンなども見ることができる。午後4時からは萩焼陶芸品のチャリティー販売も。
C・S赤れんが前、亀山公園ふれあい広場、一の坂川交通交流広場には露店が並び、6時からはC・S赤れんが前の芝生広場が無料休憩所「野外くつろぎコーナー」となる。また、この日は、下竪小路にある十朋亭維新館と大路ロビーも8時まで臨時開館される。
一の坂川両岸の道路は、6時から10時まで車両交通規制がかかる。そのため、臨時駐車場が山口県立図書館と山口県庁周辺に、臨時駐輪場は交通交流広場、亀山公園ふれあい広場、ふるさと伝承総合センターに設けられる。
問い合わせは、同センター(TEL083-928-3333)へ。
ホタルの発生は順調 「蛍かご」もお目見え
今年の一の坂川でのホタル(成虫)の初見日は、昨年より4日遅い12日だった。「大殿ホタルを守る会」によると、24日のホタル発生数は176匹(2021年136匹、2020年278匹)、25日が272匹(同377匹、233匹)だった。「初見日はだいたい例年通り。その後も数は増えており、順調な立ち上がりと言える。祭りの当日ごろから6月1週目の週末にかけて、乱舞のピークになるのでは」と岡田勝栄事務局長。
一の坂川、竪小路、大殿大路の店舗、施設、個人宅の軒先には今年もらせん状の「蛍かご」がお目見え。山口市内の任意団体「つむぎラボ」によって、名田島産の麦わらを使用し、徳地に伝わる手法で作られており、昨年よりも15個増の125個が設置された。
ホタルは8時ごろから光り始め、8時半から9時に見ごろとなる。