第38回「宮野ホタルまつり」が、6月4日(土)午後4時から8時半まで、宮野地域交流センター(山口市宮野下)で開かれる。主催は宮野ホタルまつり協賛会。
1985(昭和60)年から山口ふれあい館(山口市宮野上)で開かれてきた同まつりは、毎年約9000人が訪れる人気の催し。コロナ禍のため2020年から中止されていたが、今年は感染症対策や交通面での安全を考慮し、同センターへ場所を移しての開催となった。
イベントステージは、5時半から宮野中学校吹奏楽部による演奏で幕開け。6時からは、毎年ホタルの幼虫を飼育・放流している宮野小や作文・イラストの表彰、代表児童による作文朗読などのセレモニーがある。続いて6時半からは吉敷鳳翩太鼓ジュニア部、山口県立大学吹奏楽部BLAZEによるアンサンブル演奏や、西京華伝隊のよさこい演舞などが披露される。
広場には、宮野商工振興会や宮野小学校PTAなど各協力団体による飲み物、焼き鳥、フライドポテト、焼きそば、わたがしなどの飲食店が並ぶ。さらに、和菓子付きの抹茶席や、クイズラリー、千本つり、お菓子すくいのコーナーもある。
新企画「ホタルミニ博物館」も
館内の1、2階ではホタルに関する展示がされる。1階では、宮野小ホタル委員会による活動紹介パネルや児童らの作文・イラストに加え、一般応募作品のホタル写真展示も。2階では、第1回・2回のホタルまつりの様子を紹介したニュース映像などが見られる「映写のへや」や、新企画「物知り博士のへや」が登場。同センター周辺では以前の開催場所のようにホタルが飛び交う様子を見ることが難しいが、「ホタルについて知ってほしい」と考えた同会が、国内でも有数のホタルの里とされる下関市豊田町にある「豊田ホタルの里ミュージアム」に相談。協力を快諾してくれた同館のホタルの標本や紹介パネル、DVDなどの資料に加え、カブトムシなど貴重な昆虫標本なども貸出展示され、さながら「ミニ博物館」となっている。
駐車場は同センター向かいの宮野小学校グラウンドと宮野中学校グラウンドに、駐輪場は宮野小学校正門に用意される。入口は、宮野郵便局と同センターを結ぶ道路側の1カ所のみに設置され、4時から8時半(予定)まで車両交通規制がかかる。
「場所は変わったが、宮野小学校の子どもたちのホタル飼育活動への感謝は変わらない。新しい企画もあるので、楽しんでもらえたら」とみやの地域づくり協議会の礒部政志事務局長。問い合わせは同会(TEL083-934-5005)へ。