2003年の第45回グラミー賞にノミネートされるなど、世界で活躍を続けているジャズピアノスト・小曽根真と、彼がリーダーを務め総勢15人のトップミュージシャンで結成されるビッグバンド「No Name Horses」によるジャズコンサート「THE BEST」が、6月25日(土)午後5時から山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。
今回のコンサートは、「No Name Horses」が結成15周年を迎えた2020年に予定されていた全国ツアーの“リベンジ”。新型コロナウイルスによる行動やイベント開催の制限も緩和された2年後の今年、「小曽根真 featuring No Name Horses」名義で6月8日にリリースされたばかりのベストアルバム「Until We Vanish 15×15」をひっさげて来山する。
小曽根は、1983年にバークリー音楽大のジャズ作・編曲科を首席で卒業。同年、米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム「OZONE」で世界デビューを果たした。チック・コリア、ゲイリー・バートン、ブランフォード・マルサリス、パキート・デリベラなど世界的なプレイヤーとの共演、作曲活動などを行っている。さらに、クラシック音楽にも本格的に取り組み、ニューヨーク・フィルハーモニックのアジア・ツアーに初の日本人ジャズピアニストとして抜擢され、サンフランシスコ交響楽団、NDR(北ドイツ)エルプフィルハーモニー管弦楽団の公演にも出演した。自身が還暦を迎えた2021年にリリースしたアルバム「OZONE 60」(2枚組)には、1枚目にクラシックと即興、2枚目にジャズが収録されている。2018年に紫綬褒章を受章。
「No Name Horses」のメンバーは、いずれも日本を代表するミュージシャンで、小曽根とエリック・ミヤシロ(トランペット)、木幡光邦 (同)、奥村晶(同)、岡崎好朗(同)、中川英二郎(トロンボーン)、半田信英(同)、山城純子(バス・トロンボーン)、近藤和彦(アルト・サックス)、池田篤(同)、三木俊雄(テナー・サックス)、岡崎正典(同)、岩持芳宏(バリトン・サックス)、中村健吾(ベース)、高橋信之介(ドラムス)で構成されている。国内ツアーのみならず、米ニューヨークで開催される世界最大級のジャズ・コンベンション「IAJE (国際ジャズ教育協会)」、フランスの「ラロック・ダンテロンピアノ音楽祭」、スコットランドの「エジンバラ・ジャズ・フェスティバル」、シンガポールの「モザイク音楽祭」などにも出演。2018年には、日仏の文化交流イベント「ジャポニスム2018」においてパリ公演を成功させるなど、活躍の幅を広げている。
全席指定で前売券は、一般5000円、学生2500円。山口市民会館、YCAM、山口井筒屋、三好屋レコード店、アスピラート、宇部市文化会館、チケットぴあ(Pコード213-708)、ローソンチケット(Lコード 63153)などで購入できる。当日券は各500円増。未就学児入場不可で、託児サービス(一人目700円、二人目以降500円)の利用は、同18日(土)までに同館(TEL083-923-1000)へ。