発展途上国を中心に、人口の増加や地球温暖化による気候変動を要因とした食料不足が問題となっている一方で、先進国ではフードロスの解消が課題となっている。
食材の生産から消費・廃棄に至るまでの「食」をめぐる社会全般の課題を、「フード・エコロジー(食と社会の総合的な関わり)」というテーマから考える講演「地球環境と『食』のつながりを考える」が、7月24日(日)午後1時から3時まで、山口県セミナーパーク(山口市秋穂二島)で開かれる。聴講は無料だが、事前申し込みが必要。
これは、山口県ひとづくり財団(TEL083-987-1110)が主催する、持続可能な地域づくりについて考える「みんなでSDGs研修会」の一つ。毎年、学識経験者や環境に配慮した企業や団体の専門家を講師に招き、ESD(持続可能な開発のための教育)やSDGs(持続可能な開発目標)についての講義や意見交換などを重ねている。
講師を務めるのは、立命館大学の天野耕二教授。天野さんは、東京大学工学系研究科の修士課程を修了し、国立公害研究所(現・国立環境研究所)を経て、1994年より現職。2018年4月に食を総合的に学ぶ学部として新設された「食マネジメント学部」で学部長を務めている。研究テーマは、環境システム分析や、食をめぐる環境問題と資源循環に関する研究で、2019年には日本LCA(ライフサイクルアセスメント)学会の第10回日本LCA学会論文賞を受賞した。共著に「SDGs時代の食・環境問題入門」がある。
聴講申し込みは、ウェブサイト(https://hito21.jp/kenmin/)の申し込みページからか、はがきに講演名と講師名、希望人数(2人まで)、氏名・ふりがな、郵便番号、住所、電話番号を明記し、主催の山口県ひとづくり財団 県民学習部(〒754-0893 山口市秋穂二島1062)へ。締め切り(必着)は7月4日(月)。定員は100人で、応募者多数の場合は抽選となる。