広島国税局は、2022年1月1日現在の山口県内の路線価(1平方メートル当たり)を、このほど発表した。山口市内を管轄する山口税務署管内の最高路線価は、小郡黄金町・県道山口阿知須宇部線通りの14万5000円で、価格は2016年以降7年連続変動なしだった。県内11税務署管内では2位、中国地方50税務署管内では15位、47都道府県庁所在地中では43位と、どれも昨年と同じ順位。1985年以降の山口税務署管内最高路線価は、1995年から1998年にかけての30万円がピークで、今はその半額になっている。最高路線価の場所は、その年も含めて長年山口市米屋町の米屋町商店街通りだったが、市町合併前年の2004年から、現在の場所になった。
一方、山口を除く県内10税務署管内における最高路線価を見ると、トップは1999年以降24年連続で、下関市竹崎町4の下関駅東口駅前広場だった。価格は19万5000円で、2年連続の下落に。3位は岩国市麻里布町2の本通商店街通りの12万円で、5年連続の横ばい。4位は周南市銀座1の徳山駅北口駅前広場で、8年連続横ばいの11万円。徳山税務署管内は、1992年から1994年のピーク時には125万円で、かつ1998年までは県内トップだった。5位以下は次の通り。
⑤防府市中央町の市道大林寺協和線通り(10万5000円、6年連続横ばい)⑥宇部市常盤町1の常盤通り(6万7000円、下落から横ばいに)⑦光市浅江3の国道188号通り(5万4000円、6年連続横ばい)⑧柳井市南町3の国道188号通り(4万7000円、下落から横ばいに)⑨萩市大字土原の国道191号通り(4万1000円、23年連続下落)⑩山陽小野田市大字西高泊の国道190号通り(3万9000円、6年連続横ばい)⑪長門市東深川の市道駅南中央線通り(2万8000円、3年連続下落)
また、県内全体で見ると、標準宅地の平均変動率は前年比0.1%増。昨年の同0.1%減から、2年ぶりに上昇に転じている。
路線価とは、主要道路に面した土地1平方メートル当たりの評価額。相続税や贈与税の課税基準となる。地価公示価格、売買実例価格、不動産鑑定士による鑑定評価額などを基に算出されている。