県民に対する火災予防思想の啓発を図るために山口県は、「豊富な人生経験と知識を火災予防に生かしてみませんか」と、防火標語を募集している(山口県、公益財団法人山口県消防協会、山口県消防クラブ連合会主催)。対象は、2023年3月31日までに65歳以上になる山口県内居住者。
作品(標語)課題は、①住宅防火(特に住宅用火災警報器)②放火火災の防止③防炎エプロン(火がつきにくく、燃え広がらない素材を使用したエプロン)の普及④その他火災予防(山火事予防は除く)の4種類。
応募は、最寄りの消防署に持参するか、はがきに郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、年齢、性別、電話番号、作品(はがき1枚につき1点)を明記して、管轄の消防本部に郵送する。山口市民の応募先は、山口市消防本部予防課予防担当(〒753-0089 山口市亀山町2-1)で、締め切り(当日消印有効)は2022年10月24日(月)。
応募された作品は、管轄の消防本部で1次審査。優秀と認められた作品が山口県での2次審査に進み、最優秀賞1点、優秀賞2点、優良5点入選8点が2023年2月に選ばれる。最優秀賞受賞作品には、県知事から表彰状が贈られる。2021年度は、山口市の兼村美津子さんの作品「あなたです 付けたその火の 後始末」が、最優秀賞に選ばれた。
2021年度の山口市における火災発生件数は63件。その内訳は、「建物火災」が33件、「林野火災」が2件、「車両火災」が7件、「その他の火災」が21件だった。「その他の火災」の中には、野焼きによる火災も含まれ、高齢者が関係している割合が多いという。