狭い庭に草がいっぱい生えている。道路に面した塀際にもずらりと草が元気に並んでいる。親戚の者に「あなたの亡くなったお母さんは、草取りをこまめにして、いつもきれいだったのに」と口をとんがらせて言われた。
私は、毎年雑草に悩まされる。雑草には可憐な花が咲くので、それが終わるまでは引き抜きたくない。とするうちに繁茂し、人が住んでいる家には見えなくなってくる。ご近所迷惑。
毎年、同じことに悩む。進歩がない。改善策はないか・・・そうだ、食べよう。草を食べよう。
《食べられる草・ハンドブック》を買った。“ナズナ、シロザ、アザミ―今では、道端の雑草、と思われて久しいが、かつては菜園などで育てられた「菜」であった”。毒や寄生虫に気をつけて、と記されている。
さあ、食べよう。まずは、身近な草から。『ユキノシタ』。これは庭の隅に生えている。=水洗いの後、水気を切り、裏面にコロモを薄くつけて揚げる=。次は『ヨモギ』。大きな株に育っているが食べられるのか?。=やや育った時期は柔らかな茎先を摘んで、軽く塩茹でし、水に晒してから和え物で=。
暑いので今だ実行していない。美味しそうな庭の草を寝転がって眺めている。私のずぼらは直らない。