10月1日(土)午前10時20分から午後3時まで、山口日米協会設立10周年記念事業が山口県立大学(山口市桜畠6)である。参加無料だが要事前申し込み。午前、午後どちらかだけの参加も可能だ。
同協会(TEL090-1688-3694)は、日米間の相互理解や交流促進などを目的として、2010年8月に設立。これまで、日米関係に関する講演会や留学生との交流事業などに取り組んできた。2020年に10周年記念事業を実施するはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期に。準備期間を2年増やし、満を持しての開催となった。
国際情勢講演会
まず、外務省北米局北米第一課長入谷貴之さんが「歴史の岐路に立つ日本とアメリカ―揺るぎない日米同盟の未来像」の演題で講演する。
入谷さんは、1973年静岡県生まれ。1995年3月に東京大学法学部を中退し、同年4月外務省入省。在アメリカ合衆国日本国大使館で一等書記官と参事官、在ロシア日本国大使館で参事官を務めた。その後国内では、内閣官房国家安全保障局、総合外交政策局などに勤務し、北米局日米地位協定室長、欧州局ロシア課長を経て、2021年10月から現職の北米局北米第一課長を務めている。
講演では、「日米同盟」を基軸とした日米関係の今後について聞くことができる。
アメリカの魅力トーク
昼休憩を挟み、午後からは「アメリカの魅力トーク」と題されたトークイベント。アメリカ本土の広大な土地、グランドキャニオンのような雄大な自然、ファッション、文化、州ごとに特色のある政治風土など、アメリカの魅力について、県内在住の米国出身者が英語で語り合い、一般参加者も発言できる。
参加するのは、キラ・アダムスさん(ニュージャージー州出身・山口大学教育学部学生支援機構教育支援センター助教授)、アレキサンドラ・D・ファーンさん(カリフォルニア州出身・山口県教育委員会外国語指導助手)、ハンター・ヘイガーマンさん(ハワイ州出身・山口県教育委員会外国語指導助手)、シドニー・マイケルさん(ウィスコンシン州出身・山口県国際交流員)、ジェニー・ラリックさん(インディアナ州出身・防府市教育委員会外国語指導助手)の5人。
会場には、アメリカ情報コーナーも設置。アメリカの公式観光ガイドブック、外務省に関する資料などが自由に閲覧でき、希望者はもらうこともできる。
「アメリカについて、多くの人に知ってもらい、興味を持ってもらえれば」と同協会の林省一事務局長。