山口市の中央公園(山口市中園町7)に高さ3メートルを超える巨大オブジェを作る「わらアート」の制作ボランティアが募集されている。「NPO法人わらアートJAPAN」の指導を受けつつ、10月2日(日)までに3体を作る予定で、中学生以上ならだれでも参加できる。
これは、10月8日(土)と9日(日)に開催される「日本の祭りinやまぐち2022」に合わせた企画で、山口市が主催。「わらの動物園」をテーマに、同市秋穂地域の特産品「あいおえび」、湯田温泉を発見したとの伝説を持つ「白狐」、阿東地福地域の民俗行事トイトイで使われる「わら馬」の3体を制作し、イベントのサブ会場となる同所に10月8日から16日(日)まで飾る。
制作作業は9月17日にスタートした。わらをシート状に編み込んだり、骨を組み立てる作業を9月24日(土)まで実施。翌25日(日)から10月2日にかけては、完成した骨組みにわらのシートを取り付けていく。
作業時間は午前9時から午後5時までで、半日だけの参加もできる。山口市を象徴するものを"協働"して作り上げることで、ボランティア同士の一体感が生まれるのも、スタッフになることでしか味わえない魅力だという。
参加するには申し込みが必要。希望者は、わらアート制作ボランティア応募フォーム(https/yesco.jp/wara/)から事前に申し込む。なお、空きがあれば、会場での当日飛び入り参加も可能だ。問い合わせは、事務局のやまぐちイベントソリューション協同組合(TEL083-934-8220)へ。
「わらアート」とは、稲わらや麦わらを使った大型のオブジェ。2006年に、日本有数の米どころ・新潟における新たな稲わらの活用方法・地域活性化策として誕生した。
以来、その活動は全国各地に広がり、2016年にはNPO法人わらアートJAPANが発足。2年後の2018年には「山口ゆめ花博」に同法人も参加し、阿知須地域の人たちとともにキツネの親子4体を制作・展示した。
本企画は、昨年開催された「山口ゆめ回廊博覧会」でのお米をテーマにしたイベント「みんな大好き! KOMEZUKI祭」(新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止)でそもそも予定されていた。そのため、昨年使用されるはずだった、山口市阿東地域産の稲わら約4反分が使われている。