日本では5種類のツバメを見ることができますが、その中で最も体が小さいのがこのショウドウツバメです。背面は全体が茶褐色で、腹面は白色、胸にはT字の帯があります。よく見るツバメとは違い、尾羽が短いのも特徴です。
日本では北海道でのみ繁殖し、小さな洞窟のような巣を作ることから「小洞燕(しょうどうつばめ)」という名前が付けられました。繁殖を終えると、南へ渡る途中にきらら浜にも飛来します。夜はヨシ原でねぐらを作って休むので、日没後に大群がヨシ原に降りる「ねぐら入り」の様子も見られます。数千羽の群れが乱舞する様子は圧巻です。
スズメ目 ツバメ科
[全長] 12cm
[時期] 春と秋に見られる旅鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 信木 愛