御堀橋から中川橋までの仁保川左岸河川敷の草刈りを始めて20年以上。「気が向いた時に」と言いながらも、2週間に1度は草刈り機を動かす。「先日は中央高校前の自転車道に伸びたカズラが気になって」と、活動範囲も広げる。
中高生がたむろしていた御堀橋下の自転車道を見通し良くしようと、2000年頃から始めた。かつては雑草や雑木が密生し、ゴミ捨て場の様になっていた河川敷約650メートルは美しくよみがえり、今では犬を散歩させる人の姿や子どもたちの遊ぶ様姿が当たり前のように見られるようになった。
「自分自身は大層なことをしている気はなく、『ありがとう』『ご苦労さま』などと時折かけられる言葉によって役に立っていると感じている。自己満足にすぎないが、このボランティアは私の桃源郷」と話す。
【プロフィル】1940年、旧徳山市生まれ山口市大内在住の82歳。高校卒業後、自衛隊に入隊し、54歳の定年退職後は建設会社のシマダに再就職し、60歳で退職。長年のボランティア活動が認められ、2021年山口市快適環境づくり推進協議会から表彰を受けた。