山口日英協会(田中和枝会長)は、同協会創立20周年を記念して「駐日英国大使特別講演会」を開催する。日時は、11月8日(火)午後2時から4時40分までで、会場は県政資料館(山口市滝町1)。
ジュリア・ロングボトム駐日英国大使(59)が来山し、講演する。彼女は、1986年にケンブリッジ大学を卒業後、イギリス外務省に入省。1990年から1993年にかけて二等書記官として、2012年から2016年にかけて首席公使として駐日英国大使館で勤務した経験もあり、日本語も堪能だ。160年を超える両国外交関係の中で初となる女性大使であり、9月に逝去したエリザベス女王から任命された最後の駐日大使になる。同国では、10月25日にリン・スナク首相が就任したばかりでもあり、大使の話す内容には注目だ。
講演に続き、「イギリスから見る日本、日本から見るイギリス」と題されたシンポジウムが開かれる。パネリストは、萩市国際交流員のハナ・ギーチさん、美祢市国際交流員のウイルソン・ジョアナさん、山口大大学院に通う田上聖人さん、山口県立大に通う進美月さんの4人。司会は、山口県立大の岩野雅子副学長が務める。
最後には「交流会」も開催。フルート(足立智子さん)とオルガン(夏川順子さん)の演奏を聞きながら、講師も交っての歓談を楽しむ。
定員は100人で、参加は無料だが事前の申し込みが必要だ。同協会の武永佳子事務局長へメール(ntakena@mail.bbexcite.jp)か電話(TEL070-5057-2863)で、氏名および連絡先を伝えること。
山口日英協会は、2002年の「日英グリーン同盟」に賛同する形で、同年5月に設立された。この「同盟」によって維新百年記念公園など全国各地に植えられたイングリッシュオークの木のスケッチ大会や中学生英語コンテスト、「長州ファイブ」の顕彰、講演会など、両国の相互理解と交流を促進するだけでなく、「自然保護・環境保全」「青少年の健全育成」を目指した活動も展開している。