文化芸術団体のネットワークづくりや、山口にちなんだ古今の優れた作品・人物に光を当てることなどによって「市民の郷土への誇りを高めよう」と活動している「明日を紡ぐ大地の会」(福島光子代表)が、11月27日(日)に「市民みんなの文化祭」を開催する。時間は午後1時半からで、会場はニューメディアプラザ山口(山口市熊野町1)。
これは、異なるジャンルの文化・芸術活動に取り組む団体・個人による、2014年から続く合同発表会。出演するのは、「明日を紡ぐ大地の会」、「アラバレロ・デ・ウベ」、「ハモールカ」、平尾節幸さん、「Ototumugiサクソフォン・カルテット」、「むつみ会」の6団体(個人)だ。
「アラバレロ・デ・ウベ」は宇部市を拠点に活動している音楽グループで、この催しには初参加。マンドリン、ウクレレ、ギター、オカリナ、バイオリン、ボンゴなど、さまざまな楽器を使って「ひまわり」「神田川」などを演奏する。
ギターとハーモニカ演奏団体「ハモールカ」はビバルディ「四季」より「春」、サイモン&ガーファンクル「サウンド・オブ・サイレンス」などを奏でる。
ケーナ奏者の平尾節幸さんは、アルゼンチンの「灰色の瞳」や、ペルーの舞曲「コージャ族のクエカ」など、中南米の音楽を披露。
サクソフォン奏者の甲斐尚美さんが主宰する「Ototumugiサクソフォン・カルテット」は、「星に願いを」「幻想曲」「道」の3曲を届ける。
花柳流「むつみ会」の舞踊演目は、開催日当日に発表される予定で、「内緒、乞うご期待」と、会主の花柳文都姫さん。
主催の「明日を紡ぐ大地の会」は、朗読劇「いのちの道しるべ-種田山頭火の世界・後編」を上演する。今年5月に「女流芸術家発表交流会」で披露した前編の続きだ。1923年、山頭火が41歳の時に熊本市内にある寺の住職に助けられて得度し、禅僧の僧侶となって放浪の旅に出た後の生涯が演じられる。「時は日中戦争から第二次世界大戦へと進むさなか、山頭火が日本人として、詩人として深く苦悩し、時代の圧迫に屈せず不朽の名句を残した過程を鑑賞してもらえれば」と同会の福島久嘉さん。
チケットは、大人1000円で高校生以下は無料。前売り券は山口市民会館、C・S赤れんが、YCAM、山口井筒屋で販売中。問い合わせは福島さん(TEL083-921-2476)へ。