12月18日(日)午後2時からC・S赤れんが(山口市中河原町5、TEL083-928-6666)でチェンバロとリコーダーのコンサート「旅するバロック~ハルモニア・レニスとともに行くバロックの旅」が開かれる。
C・S赤れんがでの演奏は 6年ぶりの「ハルモニア・レニス」は、村上暁美(チェンバロ)と水内謙一(リコーダー)によって2011年に結成されたバロック・アンサンブル。NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」、NHK-FM「ベストオブクラシック」出演や、ヨーロッパの音楽祭などに多数出演している。
本コンサートではまず前半に、パーセル(イギリス)、オトテール(フランス)、テレマン(ドイツ)、D.スカルラッティ(イタリア)ら4カ国の作曲家の曲が演奏される。演奏後、観客が「一番お気に入りの曲」を投票。それを受けて、後半では投票で選ばれた二つの国の曲が演奏される。最後にもう一度聞きたい国の音楽を再度、観客が投票し、最も票を多く集めた国の曲が演奏される。当日の観客の趣向によってプログラムが構成される演奏会だ。
チケットは前売り2000円(全席自由)で、同施設、YCAM、山口市民会館、サンパークあじすで購入できる。当日券(残席がある場合のみ)は500円高。託児(1人500円)希望者は、12月9日(金)までに同施設へ申し込むこと。
村上は、桐朋学園大学音楽学部研究生チェンバロ専攻修了。ドイツ・ケルン音楽大学チェンバロ科を最優秀の成績で卒業し、演奏家ディプロマ(履修証明)およびドイツ国家演奏家資格を取得した。第23回国際古楽コンクール(山梨県)チェンバロ部門において最高位にも選ばれた。
水内は、東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、ドイツ・ケルン音楽大学に留学。2008年に同大学ディプロマ課程リコーダー科を卒業し、演奏家ディプロマを取得後、同大学国家演奏家資格課程にてリコーダーを専攻。2009年に日本へ帰国後は各地で活発に演奏活動を行うほか、指導にも力を注ぐ。
「演奏曲を観客が決めるという”仕掛け”のあるコンサート。気軽に楽しんで、お気に入りの国の音楽を見つけて」と同施設。
演奏に使われる同施設所蔵のチェンバロは、「西洋音楽発祥の地」山口を象徴する楽器として1995年に山口市が特別製造したもの。フランシスコ・サビエル(ザビエル)が大内義隆へ献上した品のひとつ「マニコルディオ」がチェンバロの祖であることにちなみ、大内氏の家紋とサビエルの紋章が施されている。