戦場カメラマンでジャーナリストの渡部陽一さんによる記念講演など「日本国際連合協会山口県本部創立70周年記念事業」が、2月5日(日)午後1時から開かれる。会場は山口県立大学北キャンパス講堂(山口市桜畠3)で、誰でも無料で参加できる。定員は200人で、事前申し込みが必要だ。
当日はまず、開会あいさつに続いて「第33回外国人による日本語スピーチコンテスト」。山口県内在住の10カ国・11人が、日本に来て生活をする中で感じ、考え、発見したことなどを題材に、日本語で熱弁をふるう。同本部は「スピーチを聞くことにより、世界の視点から見た日本や、外国人の感性・出身国の素晴らしさ等の理解が深まる」と主催者。出場者・出身国・副題は次の通り。
- エルヘムバヤル イェスイ・モンゴル・光へ
- チャウダリー ディネス・ネパール・留学生の生活について
- チェン ダニエル・カナダ・色づいた春
- グエン ティトゥオン・ベトナム・人の美しさ
- ヘン ソパーニャ・カンボジア・NARUTOの国
- インタン アプリリア ウィジャヤ・インドネシア・「ありがとう」という習慣をつけること
- イーテリゾー・ミャンマー・ミャンマーの暗い日々
- 趙 亮亮・中国・二度目の来日
- マンリケ アンジ ガブリエラ・ペルー・憧れの日本-山口県海外技術研修員として過ごして
- コスタンティーノ イザベラ ソフィア・オーストラリア・大和撫子までの道のり
- 黄 誉靖・中国・ワールドカップから見る日本人の思いやり心
次に、渡部陽一さんによる記念講演。演題は「世界からのメッセージ~平和と命の大切さ」。渡部さんは、1972年静岡県富士市生まれで、明治学院大学法学部を卒業。学生時代から世界の紛争地域の取材を続け、戦場のリアルな声を伝え続けている。これまでの取材地は、イラク戦争、ルワンダ内戦、コソボ紛争、チェチェン紛争、ソマリア内戦、アフガニスタン紛争、コロンビア左翼ゲリラ解放戦線、スーダン、ダルフール紛争、パレスチナ紛争などがあり、訪れた国は130カ国以上にのぼる。著書に、「報道されなかったイラクと人びと」(新風舎)、「世界は危険で面白い」(産経新聞出版)、「MOTHER-TOUCH戦場からのメッセージ」(辰巳出版)、「ぼくは戦場カメラマン」(角川つばさ文庫)、「硝煙の向こうの世界-渡部陽一が見た紛争地域」(講談社)など。テレビ・ラジオ出演時における、独特の語り口でも注目されている。
続いて、「第62回国際理解・国際協力のための中学生作文コンテスト山口県大会」や「第29回高校生によるSDGsに関する感想文コンテスト」などの表彰式があり、4時15分に閉会される。
参加申し込みは、「国連70周年記念事業参加申込」と明記し、メールかファクスで①氏名②ふりがな③電話番号④メールアドレスまたはファクス番号を、同本部(a12900@pref.yamaguchi.lg.jp、FAX083-933-2358)へ伝える。申し込みフォーム(https://forms.gle/WoVpeamWKsaKbdvv7)からも可能だ。問い合わせは、同本部(TEL083-933-2347)へ。
同本部(田中マキ子本部長)は「国際連合の目的達成に協力するため、県民に国際連合の諸活動に関する広報を行い、本県における国際交流・国際協力を促進するとともに、国際理解の啓発、普及を図ることにより、もって世界平和の確立及び国際問題の解決に寄与する」ことを目的に、1952年7月に設立された。初代本部長は、初代県知事の田中龍夫氏だ。