2022年4月、山口市消防団長に就任した。地域の防災を支える消防団員が減り続けている中、新たな入団を呼び掛けている。「良い伝統は継承しながらも、時代に合った新しい消防団の形成が必要」と、今後について話す。
消防団員として大切にすべき心構えとして郷土愛と使命感に加え、非常時だけでなく、日頃からの生活、身なり、態度を正す「消防人の矜持」を挙げる。
子どもの頃に、消防分団長を務めていた祖父や叔父を真近に見て憧れ、24歳の時に湯田分団に入団。1991年9月に起きたサビエル記念聖堂の火災の時は仕事帰りに駆け付け、長時間に及ぶ消火活動に力を尽くした。
消防団のみならず「生まれ育った地域にご恩返しできれば」と、湯田地区の自治会長なども引き受けている。
座右の銘は「至誠」。
【プロフィル】1957年7月、山口市湯田温泉生まれ、在住の65歳。湯田小・中、山口高、広島大卒。1981年に山口松下電器に入社し、翌1982年山口市消防団に入団。湯田分団長などを経て2022年4月、山口市消防団長就任。県消防協会副会長も務める。